空手の試合中の下痢は最悪

まだ二十代の頃、空手をやっていた私の、唯一試合中に本当に困った経験、急にお腹が痛くなり、お尻が何だかムズムズとして来ました。

すぐに「あ、下痢だ」と気付いたものの、よりにもよって試合中故に相手から目を離せないし、かといって集中出来ないから試合どころじゃありません。

何より、腹に一発でも食らったら一巻の終わり、男の威厳も人間としての尊厳も全て失うのみならず、どこに行っても「ウンコもらし」という有り難くなんかない肩書きがいつまでも付いて回る事になります。

そんな事を、必死に便意と腹痛を堪えながら考えている私を知る筈もなく、相手は私の隙を伺いながら殺気立った目を向けて来ます。

「このままではマズイ」、私は覚悟を決めました。


「大逆転の中段突き」
長引けば全てが終わる、ならば、早く終わらせるしかないという事になります。

一か八か、私は相手の腹部めがけて気合いもろとも突っ込みました。

「アイさーっ!」
果たして声になっていたのかどうか、今だに疑問です。

しかも、この間無我夢中でよく覚えていないのですが、私の中段突きが二本立て続けに決まり、何とか試合に勝ち、恥もかかずにすみました。

もちろんその後直ぐトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。


「試合の前には」
下痢治らない時、試合の前には先ずトイレ、胃薬も服用する事にしています。

特に異常が無くとも、です。

ちなみに今現在は腰を悪くしたせいもあり空手は三十代前に辞めてしまったのですが、居合道を嗜む現在もこの習慣は変わっていませんね。